冬になると、人間の体も動物と同じように、厳しい寒さを乗り越えるため自然な行動としてエネルギーを蓄える行動に映ります。眠気が強くなったり、カロリーの高いものを食べたくなったりするのはそれが理由です。
さらに冬は日照時間が短くなるので、意欲を高めたりする作用がある、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが作られにくくなります。そのため体内時計が乱れて、朝起きられない、何事も意欲が出ない、気分が落ち込み塞ぎがちになる。といったことが起こります。
ここまでは誰でも起こる可能性はありますが、症状がひどくなり日常に影響が出てくると、「冬季うつ」を疑うことになります。
正式には「反復性うつ病性障害」の一つ「季節性感情障害」と呼ばれます。
この症状の一般的なうつとの違いが睡眠と食事です。
うつ病は眠れない、寝つきが悪いなどの「不眠」の訴えが多いですが、寝過ぎの上に寝てしまう過眠と、特に甘いものを多く欲するようになる過食になり、体重が増える傾向があります。
対策として、
1つは日光を浴びること。できたら1日1時間は日光に浴びてセロトニンを作るようにすること。
2つ目は「タンパク質をとる」ことです。タンパク質はセロトニンを作ることができ、その中でもトリプトファンという必須アミノ酸が沢山含まれているものを取るようにします。豆腐や味噌などの大豆製品、チーズや牛乳などの乳製品です。
3つ目は体を動かすことです。毎日少しでも良いので、継続することが大切です。
また「冬季うつ」は子供でもなることがあります。
大人も子供上記の3つの対策をしながら、寒い冬を元気に乗りこえられるようにしましょうね。